母親と自分を守るためにDV父親を殺害した少年..虐待父刺殺事件

2018年1月、自宅で少年が父親を包丁で刺して殺害した事件。少年は幼いころ父親から暴力や暴言を受け、母親もDVを受けていたという。

2018年1月、自宅で少年が父親を包丁で刺して殺害した事件。
出典「虐待」父親を包丁で刺し殺害、横浜地裁少年に不定期刑の判決 TBS NEWS

2018年1月、当時、高校2年生だった少年は両親のけんかを見かねて仲裁に入ったものの聞き入れられず、包丁で父親の胸など数カ所を刺して殺害した。
出典「正当化できない」DV“父親殺害” 少年に不定期刑 - グノシー

別居の母親が家事のために帰ってきた際、不機嫌になった父親が暴力を振るっていると思い、止めに入って、とっさに包丁を取り出して刺した。
出典東京新聞:「虐待」父刺殺の少年に不定期刑　横浜地裁「ほかの手段あった」:社会(TOKYO Web)

倒れた父親の背中などを刺し続けた。父親が助かった場合に仕返しされないように考えた行為だった。
出典虐待の父刺殺、少年に１９日判決　「他に方法がなかった」 | 河北新報オンラインニュース

少年は幼いころ父親から暴力や暴言を受け、母親もDVを受けていたという。
出典「正当化できない」DV“父親殺害” 少年に不定期刑 - グノシー

母親は以前、耳の辺りを殴られ、失神したこともあった。
出典東京新聞:「虐待」父刺殺の少年に不定期刑　横浜地裁「ほかの手段あった」:社会(TOKYO Web)

少年自身も「幼稚園の頃から蹴る殴る、髪の毛をつかんで振り回すなどの暴力があった」。
出典虐待の父刺殺、少年に１９日判決　「他に方法がなかった」 | 河北新報オンラインニュース

「他に方法がなかった」との少年の言葉が法廷で重く響いた。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

少年は暴力を『しつけ』と受容する部分もあり、事件の約５年前からは父親から暴力を受けることはなかった。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

妹は「小学2年まで父に手のひらで顔をたたかれるのは当然だと思っていた」。
出典東京新聞:「虐待」父刺殺の少年に不定期刑　横浜地裁「ほかの手段あった」:社会(TOKYO Web)

父親も苛烈な虐待を続けることはなく、子供をテーマパークに連れて行くなど愛情を持っていたという。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

2019年2月19日、殺人罪に問われた少年（１９）の裁判員裁判の判決公判が横浜地裁（深沢茂之裁判長）であった。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

深沢裁判長は「犯行は強固な殺意に基づくもので悪質」として懲役４年以上７年以下（求刑懲役５年以上１０年以下）の不定期刑を言い渡した。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

深沢茂之裁判長は、少年や母親に対する父親の暴力があったと認定。口論になった両親を見て、少年が「母親に危害を加えられると誤信してもやむを得なかった」とした。
出典「虐待」父刺殺の少年に不定期刑横浜地裁「ほかの手段あった」 | 全国のニュース | 福井新聞ONLINE

犯行直前に両親が口論となっていたことから、「母親が殴られると思い、とっさに包丁を持ち出した」とする弁護側の主張に対し、「包丁を父親の胸にいきなり突き刺しており、防衛行為の域を越えている」と指摘。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

倒れた父親の背中などを刺し続けたことについても「父親が助かった場合に仕返しされないように考えた行為。身勝手で強い非難に値する」と指弾した。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

少年院での保護処分が相当として家裁送致を求めた弁護側の訴えについても「自発的に謝罪の言葉を述べることはなく、自己の行為を正当化することもうかがわれる」として退けた。
出典父親刺殺の少年に懲役４～７年　横浜地裁｜ニフティニュース

firk12