"有名になるには何人殺せばいい？"警察を嘲笑ったSM殺人鬼・BTK
"BTK”と自身を名乗り、犯行をメディアに送りまくったデニス・レイダー。10名を殺害し、拷問で縛り上げた。
デニス・レイダー
出典 www.gettyimages.com
1974年〜1977年、1987年、1991年、そして2004年に再浮上した連続殺時犯。
出典 BTKキラー / BTK Killer < シリアルキラー / 連続殺人犯 < ディープなアメリカ
未公表の犯行詳細を書いた手紙などを地元メディアに送り、犯罪の手口である『"B"ind them （縛れ）、 "T"orture them（拷問しろ）、そして、"K"ill them（殺せ）。』との意味でBTKと自称した。
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・どこにでもいるオジサン
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1945年3月9日、デンマーク人、ドイツ人、スイス人の祖先を持つ一家の4人息子の長男としてカンザス州で生まれた。
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1966年アメリカ空軍に入隊。1970年の除隊後、スーパーマーケットの食肉部門で働いた。
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1971年5月22日にはポーラと結婚し、二人の子供をもうけた。普通の人生だった。
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学士号を取得し、警備会社で働く間に、犯行を重ねる。彼は異常なほど「目立ちたがり屋」だった。
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●縛って、拷問して、殺す
・第一の事件
最初の犠牲者は、1974年のオテロ家夫妻と2人の子供（9歳の男の子と11歳の女の子）だった。
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絞殺殺害の第一発見者は、15歳の長男だった。誰も性的暴行を受けていないながら、被害者等に対して、マスターベションした様子が至る所の精液から見受けられた。
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・第二の事件
1974年4月、自宅に帰宅した姉弟を襲撃。姉は、潜んでいたデニスに腹部を刺され病院にて死亡。
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弟も犯人に拘束され猿轡を噛まされロープで絞殺されそうになったがどうにか逃げ出し警察に通報。女性は半裸状態でコードで縛られ首を絞めたあとが残っていたが、このとき警察はBTK事件と同一犯人とは思ってもいなかった。
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・第三の事件
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1977年3月、ベットで頭にビニール袋を被せられ半裸状態の女性が発見される。手の指は折られ背中にテープで貼り付けられて首にはコードが巻きつけられ窒息死状態で発見された。
出典 BTK 絞殺魔
3人の子どもたちは犯人に浴槽に閉じ込められたが自力で脱出、警察に通報しした。
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・第四の事件
1977年12月、服は来たままナイロンのストッキングが首に巻きつけられ窒息死している女性が発見される。
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免許証がなくなっていた。部屋には マスターベーション後の精液が残されていた。（レイプはされていない）
出典 BTK 絞殺魔
デニスは公衆電話から非常時ホットラインに「今からこの住所に来い。ナンシーフォックスの遺体を見れるだろう」と電話をかけている。
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・第五の事件
間をあけて前事件から8年後の1985年4月、女性を殺害。
出典 BTK 絞殺魔
パークシティの砂利道で絞殺死体で発見される。近くに結び目のついたパンストも見つかった。（レイダーの通りに住んでいた）
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・第六の事件
1986年9月、自宅ベットで絞殺されている女性を彼女の夫により発見される。家にいた２歳の息子は無事。
出典 BTK 絞殺魔
・第七の事件
1991年1月、パークシテイの橋の下で手足膝をパンストで縛られた彼女の絞殺死体が発見される。2005年2月にBTK事件のリストに加えられる。
出典 BTK 絞殺魔
●異常な性癖
被害者らの下着を身につけたレイダーが、自らを縛り上げて撮影した写真の数々
レイダーは縛り上げて拷問することにひどく興奮した。
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そのため現場にはマスターベーションの痕跡が残っていた。
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一方で自らが縛られることにも興味があったらしく、趣味で撮った縛られた状態の写真が残っている。
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また、彼は幼少期から女性の下着に強い興味を持っており、被害者の下着を持ち帰り、密かに身につけて楽しんでいた。
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■新聞に名前が載るほどの有名人になるには何人殺せばいいんだ？
犯行声明
1978年、地元テレビ局に犯行声明を送る。
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
"How many do I have to kill before I get my name in the paper or some national attention?" （「 一体、後何人殺したら、自分の名前が新聞に出るなり、国民の注目を集めるなりするんだ？」）・・
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
1979年、自宅に押し入ったものの、帰ってこなかった女性宛に「いなくて良かったね。だって俺がいたからね・・。」とメッセージを残した。"Be glad you weren't here, because I was."
出典 BTKキラー / BTK Killer < シリアルキラー / 連続殺人犯 < ディープなアメリカ
2004年再び手紙を送り始めたBTK。86年に殺害された女性の犯行現場の写真、犠牲者の運転免許証コピー、犠牲者の写真を地元新聞社や他メディア局へと送った。
出典 BTKキラー / BTK Killer < シリアルキラー / 連続殺人犯 < ディープなアメリカ
送りつけられた殺害シーン
彼は自らをＢＴＫと名乗っていた。ＢＴＫとはすなわち「縛る（bind）」「拷問する（torture）」「殺す（kill）」の頭文字である。
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
●自己顕示欲を出し過ぎて..マヌケな逮捕
2005年、彼がテレビ局に送りつけたディスクに、それを書き込んだコンピューターの情報が残されていた。
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
捜査の結果、それは市内の教会が所有するものであることが判明した。そして、ここに通うデニス・レイダーが容疑者として浮上。
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
2月、パークシティにて職務質問したのが逮捕のきっかけとなった。
出典 殺人博物館〜ＢＴＫ
■最初から"終身刑"狙いの犯行
レイダーは警察の把握していなかった1980年代の事件も自白し、10件の殺人事件で起訴された。
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裁判で彼は10度の終身刑を言い渡され、現在も刑務所に収監されている。
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カンザス州は1994年に死刑制度が復活しているが、制度の開始前に事件を起こしているレイダーを死刑にすることはできない。自分が死刑にならないのを知っていたから、レイダーは逮捕覚悟で再び犯行声明を送ったというのだ。恐ろしいほどの自己顕示欲である。
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●関連まとめ
