シンナー中毒が女児を殺害..実名報道にも事実上認められた、堺市通り魔事件
1998年(平成10年)1月8日に大阪府堺市で起こった殺人事件。少年の生い立ちから犯行に至る経緯、家族関係に加え、中学校卒業時の顔写真並びに実名を掲載した週刊新潮は訴えられるもその酵素が棄却された。
●堺市通り魔事件
1998年(平成10年)1月8日に大阪府堺市で起こった殺人事件。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
・シンナー中毒の少年
1998年(平成10年)1月8日の早朝、大阪府堺市の路上で上半身裸になった19歳の少年が、シンナー吸引中幻覚に支配された状態で自宅から文化包丁を持ち出した。
出典 日本ユニ著作権センター/判例全文・2000/02/29e
登校途中の女子高校生の背中など4か所を所持していた包丁で刺し刺して重症を負わせ、少年は逃亡する女子高生を追いかけた。
出典 日本ユニ著作権センター/判例全文・2000/02/29e
現場から約100m離れた路上で幼稚園の送迎バスを待っていた母子らを襲い、逃げまどい転倒した5歳の幼女に馬乗りになって背中を突き刺して殺害。
出典 日本ユニ著作権センター/判例全文・2000/02/29e
さらに娘を守ろうとして蔽いかぶさった母親の背中にも包丁を突き立てて重症を負わせた。
出典 日本ユニ著作権センター/判例全文・2000/02/29e
女児は死亡、女子高生と母親は重傷を負った。大阪府堺南警察署は、現場近くの空き地にいた男を、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
・シンナーを理由に懲役18年
男はシンナーによる幻覚状態であったとして、刑事裁判では心神喪失を理由に無罪を主張。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
2000年(平成12年)2月24日、大阪地方裁判所堺支部は、犯行当時の精神状態を心神耗弱と判断し、懲役18年(求刑無期懲役)を言い渡した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
少年は心神喪失を主張し、控訴・上告したが、いずれも棄却された。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
2002年(平成14年)2月14日、加害少年に懲役18年の判決が確定した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
●週刊新潮は実名で報道
1998年(平成10年)2月18日発売の『新潮45』3月号は、ノンフィクション作家の高山文彦による全16頁に及ぶ「『幼稚園児』虐待犯人の起臥」のルポルタージュを掲載した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
その中で、少年の生い立ちから犯行に至る経緯、家族関係に加え、中学校卒業時の顔写真並びに実名を掲載した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
・週刊誌は名誉毀損で訴えられるも控訴棄却
4月30日、少年と弁護団は、少年法61条に抵触した記事で名誉を傷つけられたとして、新潮45の編集長と記事を書いた高山文彦を、名誉毀損の疑いで告訴状を大阪地方検察庁に提出。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
2000年(平成12年)2月29日、大阪高等裁判所は記事について違法性はなく、少年の権利侵害には当たらないとして、賠償を命じた一審・大阪地裁判決を破棄し、男側の訴えを棄却した。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
2001年(平成13年)1月9日、少年は新潮社編集長らへの刑事告訴を取り下げた。12日、大阪地方検察庁は2人を不起訴処分とした。
出典 堺市通り魔事件 - Wikipedia
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