不正を告発した中学生が村八分に..静岡県上野村村八分事件
1952年に静岡県富士郡上野村(現: 富士宮市)で発生した、不正選挙の告発に端を発し、告発者一家が村八分にされた人権侵害事件。
●静岡県上野村村八分事件
1952年に静岡県富士郡上野村(現: 富士宮市)で発生した、不正選挙の告発に端を発し、告発者一家が村八分にされた人権侵害事件。
出典 静岡県上野村村八分事件 - Wikipedia
・村民の不正を問題提起した中学生
上野村では、以前から組織的な替玉投票が行われており、選挙管理者はこれを黙認しており、村民もこうした行為に何の疑問も抱いていなかった。
出典 1952年(昭和27年) 上野村・村八分事件 | 上野の歴史 | 上野ガイド
役員である組長が「棄権するのなら代わりに投票してきます」と半ば強制的に投票券を回収し、役員達は、回収した投票券で何回も投票していた。
出典 上野村村八分の事件
村在住の中学生・石川皐月は、この風潮に憤りを感じていた。
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・告発
選挙当日の夜、石川さんは「このままにしておいたら、一体どうなるのだろうか」と悩んだ末、選挙違反の直接の中心人物は、役場そのものだから告発しても握りつぶされると考え、朝日新聞に告発したのだった。
出典 上野村村八分の事件
この告発を受けて朝日新聞は早速調査に乗り出した。その結果、不正が明確となり数日後、新聞に「替え玉投票」の記事を掲載した。
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一方、警察はこれを受けて村の関係者数十人に出頭を命じ事情聴取した。
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・始まった村八分
しかしこの時、学校側は全生徒から配布された新聞を回収すると、全て焼却してしまった。
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村の住人により、不正選挙を告発することが悪であるかのようにされ、村八分が開始された。
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・全国から注目を浴びた村
結局、全国の新聞や雑誌がこの村八分問題を報道し始めたことにより、上野村は全国から注目を浴びることとなった。
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しかし報道はさらに過熱していき、石川が日本共産党に入党したという噂が流れたり、左翼思想や危険思想の持ち主であるかのように報じられた。
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また、警察が自分や自分への訪問者の思想傾向などの身辺を調査していることを知った石川は、報道や警察への不信を募らせた。
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その後、1952年の秋ごろになると、石川家を無視していた村民達との交流も回復し始めた。
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・その後..
手記を執筆したり、社会運動団体に参加するなど、積極的に社会参加していった。
出典 1952年(昭和27年) 上野村・村八分事件 | 上野の歴史 | 上野ガイド
さらに、婦人民主クラブで事務局長として活躍。法大を卒業した。
出典 加瀬皐月(かせ さつき)とは - コトバンク